■書名
キノの旅(1)〜(6)以下続刊
■著者名
時雨沢恵一
■出版社
メディアワークス
■ISBN
4-8402-1585-5 ほか
■価格(税込み)
555円前後
■発行年月
2000年7月〜
 まーたこういう本を紹介するといろいろ言われたりしますが、懲りずにファンタジー系の紹介です。この本は4月からアニメ化もされたので知っている人も多いかもしれませんねぇ。(管理人はアニメの方は未チェックです)
 今回紹介する「キノの旅」この本はかなり不思議な本です。短編読み切り形式で各文庫に5話ほどずつ収録されているんぼですが、主人公が「キノ」という名前、相棒のしゃべるバイク(?)がエルメスという名前である以外ほとんど関連性があるようでないような謎なお話。主人公の性別すらはっきりとしません。時には男の子、時には女の子、時には大人びているようで、時には子供じみている。あと、銃の使い手っていう共通項もあったかな…。
 正直最初は読んでいて「なんだこの本!?」って思いました。でも、なかなか引き込まれるんです。何気ない不思議なお話の中に織り込まれたメッセージがなかなか深くて、読むのがおもしろい本です。5月に入って、新生活に、変わりばえのない生活に疲れているあなた!ふっとこの本を手に取ってみませんか?今までにない新感覚ノベルが意外な癒しを与えてくれるかも…。

ここで表紙カバー折り返しの本紹介の文を引用
主人公キノの言葉です
「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小なやつではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよくわからないけど、そう感じるときがあるんだ。……でもそんな時は必ず、それ以外のものの、例えば世界とか、ほかの人間の生き方とかが、全て美しく、すてきなものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」
どうです、ちょっと惹かれませんか?このGW管理人最もお薦めの一冊です。ぜひ読んでみてください。


(C)2000-2003 時雨沢恵一/メディアワークス(2003.05.05)



■書名
哲学者たちは授業中
■著者名
大島保彦/ 入江幸彦/ 大不二基義/ 松葉祥一/ 上野修
■出版社
ナカニシヤ出版
■ISBN
4-88848-371-X
■価格(税込み)
2205円
■発行年月
1997年5月
 管理人が浪人時代駿台予備学校で英語の授業を習っていた大島保彦先生の著書。大島先生をはじめ著者全員が東大大学院博士課程単位取得退学という微妙な経歴の方々。ひと癖もふた癖もある人たちの集まりと言っていいでしょう。その中でも特に社会経験が豊富なのがこの大島先生。東大を卒業後あちこちを転々とするが現在は千葉大学や東大で講師を勤めるかたわら、駿台予備学校英語科において最も人気のある講師として多忙な活躍をされている。
 この本はそんな大島先生が主に大学新入生を中心とした思春期の終わりから青年期への流れのなかの不安や葛藤、新しく社会へ出て行く上での問題を哲学的に分析している。予備校の授業でも発揮されている思わず惹きつけられてしまう話術と、絶大な知識量という魅力が十分に表現されているすばらしい著作だと思います。
 哲学と聞くと「難しそう」「頭痛が…」「どうせわかんないよ!」と思ってしまいがちですが、この本では千葉大学の学生との授業による経験や、日常生活の中の一コマから「哲学」というものを考えさせてくれる本です。

 これから哲学を学びはじめる初学者はもちろん、「哲学にも少しは手を出してみたい」という人、日常生活の中で妙に疲れてしまった人にもお勧めできる本です。ぜひ、一度読んでみてください。

 ただこの本の欠点は少々お値段が高いということと、入手が困難かもしれないということ。わざわざ買うのも大変なので、図書館で借りることをオススメします。


(C)2002 ナカニシヤ出版/Y.O/M.O/S.M/S.I/O.U(2003.03.10)



■書名
アホでマヌケなアメリカ白人
■著者名
マイケル・ムーア
■出版社
柏書房
■ISBN
4-7601-2277-X
■価格(税込み)
1680円
■発行年月
2002年10月
 最近テレビやラジオで話題騒然の本なので読んでいる人も多いかと思います。管理人も興味を惹かれて早速読んでみました。……どうでしょうねぇ……まぁ、アメリカ白人自身が自分たちに対して批判をしているという点では斬新なので評価できるでしょうが…。
 内容自体は非常に過激にブッシュ政権やそれを応援するアメリカ人の批判をしています。「アメリカ最大の国家機密、それはブッシュがバカということ」「アメリカ人はみんな臆病者である」などなど過激な発言を繰り返しています。世界各国でかなりの評価は受けているようですが肝心のアメリカ本国ではボロクソにいわれるのもよく分かるくらいの悪口雑言の数々。娯楽小説の気分で読んでみてはどうでしょうか。
 ただ、この本を1680円で買うのもどうかなという気もするのでBOOKOFFで100円本コーナーに並ぶまで待つのがアホでマヌケなアメリカ人にならない秘訣かも…vv。


(C)2002 柏書房(2003.03.10)



■書名
デモクラシーの帝国
■著者名
藤原帰一
■出版社
岩波書店
■ISBN
4-00-430820-X
■価格(税込み)
777円
■発行年月
2002年9月
 2001年9月のアメリカ同時多発テロから一連のアフガン侵攻と対テロ戦争、アメリカにおける民主主義について述べている。
冷戦終結により世界で世界の警察官として唯一の超大国となっていたアメリカ。そのワガママぶりは世界各国、特に非キリスト教圏から批判を買っている。その中で発生したアメリカ同時多発テロによってアメリカのワンマン体制がさらに強化されたといえるでしょう。

 本書はそんなアメリカのワンマン体制がどのように形成されたかを社会的、文化的側面から詳しく分析している。世間に大量に出回っているアメリカの体制批判本とは一風変わった視点から批判を行っているという点でなかなかおもしろい。

 実は管理人はこの本をレポートの課題として読んだのですが、作者のおもしろい視点の分析に非常に興味を惹かれおもしろく読めた。皆さんにも是非教養本の一つとして読んでもらいたい本ですね。特に法学部系統の人や公務員試験を目指す人はオススメ!


(C)2002 藤原帰一/岩波書店(2003.03.10)



■書名
イリヤの空UFOの夏(1)〜(3)以下続刊
■著者名
秋沢瑞人
■出版社
メディアワークス
■ISBN
4-8402-1944-3 ほか
■価格(税込み)
550円〜600円
■発行年月
2001年10月〜
・あらすじ
 時は近未来(?)の日本。自衛隊と在日米軍は38度線の北軍と緊張状態にある。米軍基地の町園原市に住む中学生の主人公浅羽直之は夏休み最後の日の夜忍び込んだ学校のプールで不思議な少女伊里野加奈に出会う。
 そして翌日、その彼女はお約束のごとく直之の学校に転校してくる。彼女は基地の中で何か重要な鍵を握る人間のようである。
 それを聴いた直之の所属する新聞部の部長にて変人で有名な水前寺は伊里野を利用してUFO開発の噂がある園原基地を探ろうとする…。しかし、基地の中でも重要な秘密を持っている伊里野の回りはガードが堅い。唯一心を許した直之に対してのみ少しずつ語り出してゆく…。

・管理人感想
「謎の転校生」「変な部長」「UFO」…etcとくればファンタジー小説好きの人間ならおなじみのフレーズですね。しかし、この「イリヤの夏」ではそれらのありとあらゆるものを使っていながら、既視感に捕らわれない斬新な構成と、スムーズな物語展開を実現しています。特に、「あぁこんなこと本当にあるな」と思えるような微妙な表現を多用することで親近感を覚える読書ができます。読み始めたら3巻まで一気に読めること間違いなしです。 最近ファンタジー系統から離れていた管理人ですが、久しぶりに舞い戻ってきてのめり込んでいます。


(C)2002 秋沢瑞人/メディアワークス(2003.03.10)





     


  (C)2003 STARLIGHT STUDIO