’04参院選! 結果講評

2004年7月11日。17日間に及んだ選挙運動の結果が下される日である。
当初自民圧勝ムードで進んでいた選挙戦だが、年金問題や自衛隊の多国籍軍参加問題などで、小泉首相の求心力が急速に低下。後半戦に至って、民主党優位が伝えられるなど、なかなか見応えのある選挙戦だった。

では、まず各党の議席数を見てみよう。
−−−  今 回 改選前
 自 民  49(−1) 50
 民 主  51(+13) 38
 公 明  11(+1) 10
 共 産  4(−11) 15
 社 民  2(0)
 みどり 0(−1)
 諸 派  0(0)
 無所属 5(+1)

・自民党
まず、注目の自民党。改選の50議席を超えて確保できるかが課題となっていたが、49議席と不調で終了。やはり、年金問題などで小泉首相の求心力低下が大きな問題に。選挙戦前半で50を切るようなら、引責辞任だというような話も出ていたはずだが、終わってみれば開き直り。責任は取らないようですね。今日(7月12日)現在、阿部さんの方が辞職する予感です。

・民主党
選挙戦前半ではかなりの苦戦が伝えられた民主党。しかし、反小泉の流れを受けて急速に支持を拡大して改選38議席を大きく上回る51議席を獲得。今回の改選議席だけで言えば、自民党よりも多くの議席を得ました。特に、民主党は弱いと言われていた地方の選挙区においても民主党候補が善戦し、大きな成果を上げたのかと。

・公明党
まぁ、なんというか。学会の力は未だ健在。改選+1の11議席をしっかりと確保。やだねぇ、学会の力がこんなに強いなんて。。

・共産党
民主党が勝ったと言っても、その票は自民から奪ったのではなく同じ野党の共産党からの流れでしょうか。。改選15議席を11議席も下回る4議席しか確保できません。その4議席も全員比例区候補。選挙区では一人も獲得できない厳しさです。もっとも、都市部の選挙区においては、当選はしていないものの、比較的善戦している傾向があるので、自民党政権が厳しくなった場合に打って出れる可能性はまだまだあり。

・社民党
最近めっきり影の薄い社民党。それでもなんとか、改選2議席は確保。しかし、どちらにしても今後の党運営は非常に厳しい状態が続くでしょう。今後どこかと連立を組むのか、それとも空中分解していくのか、観察の必要があるでしょう。

・みどりの会
中村敦雄率いるみどりの会は議席を失う。代表自ら落選です。ヨーロッパ諸国ではメジャーなグリーン政党(環境問題重視政党)ですが、日本では受け入れられないのか。。今後の党立て直しor空中分解?に注目。

・諸派・無所属
特にコメントはないですが、各地の注目無所属は軒並み落選。鈴木宗男、辻本清美、増元照明 などなど厳しい戦いだったようです。



では引き続き、東京選挙区の分析
当選 中川雅治 1,014,293票
当選 小川敏夫  991,477票
当選 蓮舫     924,643票
当選 沢雄二    827,091票

とりあえず、当選4人。
・中川雅治
まぁ、自民党の組織票の強さを実感。

・小川敏夫
民主本命候補、2位で当選。
開票の途中では一時一位当選かとも思ったが、最終的には若干の格差が。。

・蓮舫
ここは意外。まぁ、4位争いに加わる可能性があるけど、共産党、増元、青島と争いを繰り広げたあげくに当選は厳しいと予測していたがはずれました。

・沢雄二
公明党のお力で当選です。とくに、コメント無し。



以下落選組は票数の表示などは省略しますが何人かコメントを。

・青島幸男
かなりの善戦するも、今一歩。タレントとしての知名度の低下が痛かったか。

・今村順一郎
都市部に強い共産党。前回は東京で議席を獲得したものの、今回再び失う。政党自体の求心力が弱いので、まぁやむを得ないだろう。

・増元照明
拉致被害者家族会の肩書きも東京では今一つ。新潟あたりで出れば、話は違ったのかもしれないのにねぇ。。

・上田哲
もう若い世代は知らないんだろうなぁ、、旧社会党出身のこちこちの護憲派。まぁ、時代の波に乗れていないというのが落選理由か。

・又吉イエス
中大OBの変人。無視してくださいッて言われる割に、ネットでよく出てくる人です。8000票も一体誰が入れたのか相当疑問。


■総評■
自民党は、マスコミで騒がれるほど敗北ではないだろうが民主党の躍進はやはり目立つ。自民党対民主党という二大政党制が日本でも実現していくのかが注目。
一方、民主党に票を食われた形となった共産党をはじめとする野党の今後の対応も注意が必要だろう。このままの状態では、現状の政党形態を維持するのが非常に困難になってきている。今後野党同士での連立合併なども十分視野に入ってきているのではないだろうか。
今回の選挙でも、重要なポイントを占めたのは「無党派層」だが、無党派層の支持する先は、意外とコロコロ変わると言うことが実証された形となる。積極的な投票行動をするが特定の支持政党がない無党派層が、消去法で民主党を選んだのが、民主党の大きな勝因であると言える。今後この無党派層をいかにして民主党支持層に転換していくかが政権を狙うに当たっての課題であろう。






(C)2004 STARLIGHT STUDIO(2004.07.13)